はじめまして!
6月にころん板橋校に入社したゆたか先生です。
ころんでは心理を学んだ方の職員も募集しております。
と、一言で申しましても心理学という分野はとても広いですから、ABAや行動療法をしっかり学んだという方、「名前くらいは知ってるかな・・・」という方、「え?なんですかそれ?」という方まで幅広くいるのではないでしょうか。
(ちなみに私はABAや行動療法という言葉は院試での勉強や講義で聞いたな・・・程度の知識しかありませんでした)
私は2019年の3月まで大学院の臨床心理学専攻に通っていました。卒業した今年度は臨床心理士試験と公認心理師試験という、最後の試練が待っている年でもあります(笑)
そしてなんとか公認心理師試験は合格することが出来まして、残す試験は臨床心理士試験のみ!ということで、お仕事の傍ら猛勉強に励んでおります。
というわけで私の公認心理師試験の対策について書いてみようかなと思いますので、これから試験を受ける方は参考にしてみてください。
まず、公認心理師試験は臨床心理士試験とは異なり、マークシート方式の筆記試験のみです。しかし、問題数は154問であり試験時間は午前午後合わせて約4時間と、とても長丁場な試験となります。
問題の出題範囲は基礎心理学から福祉や医療、刑法などにも関連する法律など、とても広いものとなっています。事例問題なども所謂「国語力」で解ける問題は少なく、しっかりと知識を身に着けていないと解けない問題も多いです。ちなみに、現時点までで実施された公認心理師試験は、事例問題の得点配分が大きく来年度以降の試験もその得点配分であると考えられるため、合否を左右する重要なポイントだと思います。
また、出題範囲は臨床心理学を含む心理学全般であるため、臨床心理学を学んだ方たちの中にも、心理学の範囲の広さに「分からない問題が多すぎる・・・」と感じた方も少なくないのではないでしょうか。
さて、ここからが本題です!私が行った試験対策についてお話いたします。
私が初めて公認心理師試験の過去問やテキストを見て感じたことは、「出てくる単語が心理学検定で出たものと似ている・・・」というものでした。
心理学検定は心理学の歴史や発達、社会、臨床、さらに神経や健康、犯罪など10の分野にわたって、心理学全般の客観的到達度を認定する資格です。臨床心理学以外の分野を幅広く学ぶことが出来ます。そしてなにより、心理学検定の公式サイトにも記載がありように、公認心理師試験の出題範囲と共通性がとても高いです。
そのことから、公認心理師試験の過去問に、以前心理学検定受験の際に使用したテキストなどを併用して公認心理師試験に向けた勉強を始めました。
勉強の仕方として、公認心理師試験の過去問集を繰り返し行いつつ、わからない単語などがあったら、心理学検定のテキストをはじめとした参考書を使ってその単語を調べて白紙の紙などに殴り書きをするなど、読めない文字でも構わないのでとにかくアウトプットしていきました。私は知識を身に着けていくうえで、「インプット」のみではなく、表現する「アウトプット」も記憶する為に非常に役に立つと考えており、この二つを繰り返しながら臨床心理学以外の分野の知識を補強していきました。
ちなみに、心理学検定のテキストの中で特に役にたったと感じたのが、一問一答集でした。全10分野を網羅しており、一問一答形式とそれに対応した○×形式で構成されているため、単語や知識の素早いインプットやアウトプットはもちろん、ポケットサイズなので通勤途中などのちょっとした間の時間でも手軽に読むことが出来るのでとても役に立ちました。
以上、私が行った公認心理師試験対策です。少しでも参考になれれば幸いです。
記事の冒頭で試験が最後の試練とは申しましたが、ある意味では資格を取ってからが真のスタートラインということでもあります。今後、心理の専門家として研鑽を積んでいきたいと考えています。
キッズアカデミーころん板橋校
03-3965ー0566
〒174-0071 東京都板橋区常盤台3丁目26-18 KTビル101
【参考文献】
渋井 総朗 富田 拓郎 山崎久美子 2019 公認心理師試験 問題と解説 学樹書院
京都コムニタス 辰已法律研究所 2019 公認心理師過去問詳解 2018年12月16日試験 完全解説版 辰巳法律研究所
日本心理学諸学会連合 心理学検定局 編 2015 心理学検定 基本キーワード[改訂版] 実務教育出版
日本心理学諸学会連合 心理学検定局 編 2016 心理学検定 一問一答問題集[A領域編] 実務教育出版
日本心理学諸学会連合 心理学検定局 編 2016 心理学検定 一問一答問題集[B領域編] 実務教育出版