こんにちは!
ころん板橋校です。
今日はサン=ティグジュペリ「星の王子様」についてのお話です。「星の王子様」はとても有名なタイトルですが、読んだことはありますか?👀
サン=ティグジュペリ「星の王子様」の中ですごく好きなシーンがあります✨
この本では小さな王子様が色々な星を旅し、地球へと辿り着きます。地球の砂漠で王子様はある男性に出会います。
本の途中までは王子様が男性と出会うまでの旅のエピソードを男性に話していて、男性がその話を聞いている。と、いう構成です。
ある時、王子様がもともと住んでいた星に一輪の綺麗なバラの花が咲きます。王子様はそのバラを見て「なんと綺麗なんだ」と息を呑み、それからバラに水をやったり風除けを作ってやったりして、バラを大切にします。
でも、ふとしたことでバラと喧嘩になり、その喧嘩が原因で星を出て行くことになって、そこから王子様の旅が始まりました。
王子様は地球である時、バラ園にたどり着きます。そこにはバラが5000本程ありました。そして、とてもショックを受けます。
それは、王子様は自分の星に咲いたバラから「自分のようなバラはこの世に一輪しかいない」と聞いていたからでした。王子様は自分が大切にしていたものは実は特別ではなくて、有り触れたものだったのかもしれない。と考え、泣きました。
その後王子様の前にキツネが現れます。
王子様はキツネに「遊ぼうよ」と言いますが、キツネは「遊べない。なついてないから」と返します。そして、キツネは王子様に向かって「ねぇ、ぼくをなつかせてよ」と言います。キツネは「きみはまだ、ぼくにとっては他の十万の男の子となにも変わらない男の子だ。だからぼくは、べつにきみがいなくてもいい。きみにとってもぼくは他の十万のキツネと何のかわりもない。でも、なつかせてくれたら、お互いが特別な世界に1つだけの存在になる」と話します。
それから、王子様とキツネは仲良しになりました。
しかし、別れの時がやってきます。
王子様は「泣きそうだ・・・」とその時をとても悲しむのですが、キツネから「もう一度、(バラ園に咲いている)バラ達に会いに行ってきてごらん」と伝えられます。
バラ園に行って王子様は気がつくのでした。
「そうか。きみたちは美しいけれど、、、ぼくはきみたちのためには死ねない。ぼくが水をやったのは、あのバラだもの。ぼくが風を除けてやったのも、あのバラだもの。毛虫をやっつけたのも、あのバラだものーーーだって、あのバラはぼくのバラだもの」
と、そう思ったのでした。
そして王子様はキツネから「きみのバラをかけがいのないものにしたのは、きみがバラのために費やした時間だったんだ」と伝えられます。
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私はこのエピソードって親子関係にも当てはまると思うんですね。
子育てをしていて王子様とバラのように、時には喧嘩もするし顔も見たくない。と、いう時もあるかもしれません。
自分の人生を通して自分の大切な人に対したくさんの時間を費やすことで、特別な関係になって行く。
私も、そういった人生を歩みたいと思っています。
お子さんと素敵な関係を築いていってください。
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【参考文献】
サン=テグジュペリ Le Petit Prince 【邦訳 河野 万里子 (2006) 星の王子様 新潮文庫】