• 2019.04.03
  • 新着情報

児童部会“性の学習会”に参加してみて①

おはようございます!こんにちは!こんばんは!たくや先生です。

前回は子育てにおける困難感について記載しました。

“今回から子育てにおいて一般的に言われている困難感について記載していきます”

と、お伝えしていましたが、児童部会の研修会に参加させていただいたので、

今回は研修の内容を記載させていただこうと思います。

前回のポジティブWordは『The first step is always the hardest』でしたね。

いきなり英語だったので、何?と感じられた方もいらっしゃると思いますが、

たまにはと思い記載させていただきました。ことわざを英語にしたもので、

『最初の一歩は難しい』という意味でした。ネガティブに捉えられがちですが、

何をすれば良いのか分からないから難しいのだと思います。何をすれば良いか

分かればあとは実行するだけ、実行することも難しいこともあるかもしれません

が、勇気をもって最初の一歩を踏み出せば、最大の難所(何も分からずに時が過ぎ

ていく)はクリアしたわけなのでポジティブに捉えられるかなと思います。今回の

ブログやころんにてお会いできる機会があるのであれば、何かしらの形でお伝え

し、実施が難しいというところを、どのようにサポートしていくことがより

望ましいのか一緒に考えていくこともできるのではと思っています。

 

まず、研修会の内容をお伝えする前に、児童部会の説明をさせていただきたいと

思います。児童部会とは、児童に携わる事業や発展や向上に関わる運営をして

います。

 

本題ですが、今回は“性の学習会”ということで、お子様の性に関する困りごとに

ついて事業者が個人情報が特定されない形で発表していただき、その子に対して

より良いサポートをしていくために多方面の事業所が一堂に会して話し合いを

していくという流れでした。

 

大きく分けて、2つありました。今日はその1つを御紹介させていただきます。

色んな意見がありましたが、ここでは私の見解と一緒のグループでの意見を

合わせた一例として記載させていただきたいと思います。

実際に継続して関わっているわけではないため、より良い支援の方法とは異なる

かもしれませんが、お聞きした情報をもとに記載させていただきます。

 

《幼稚園に通う男の子、広汎性発達障害の診断がされており、他の子のトイレ

誘導時に覗き見る(男女)行為と自分の陰茎を病院送りになるぐらい無理にめくる

行為がみられる》とのこと。

トイレを覗こうとしているときに、父親や母親にはダメ!と強く怒られることで、

父親や母親のトイレは覗きにいくことはないという。

そのため、行為そのものは、いけないという気持ちがあると思われる。口で嫌と

言えない子に対してではなく関係なく行為をしていることから、”見たい”という

欲求(家で抑えられた気持ちに反発している可能性)が抑えきれないことも

考えられる。

 

現在の支援方法としては、

【他の友達がトイレに入る→それを見てトイレを覗きに行く

→スタッフが止めようとすると嫌がり逃げる姿がみられ、

止めて〈何しているの?〉と聞くと「トイレを覗きたい」と返答がある”とのこと。

他に〈どうして見るの?〉と聞くと「見たいから。恥ずかしいことに興味があるの」

と言い、自分が着替えているのを見られるのは恥ずかしいという気持ちがある

にも関わらず〈自分がされたらどう?〉「自分は恥ずかしくない」と反発する。】

このことから、上記の様子が毎回みられているとのことでした。

 

ABA的に考えると、以下のようにも考えられます。

 

御家族とお子様との関係では【お子様がトイレを覗こうとする→父親や母親に

怒られる→トイレを覗く行動がみられなくなる】と、周りの人との関係では

【お子様がトイレを覗こうとする→家族以外の周りの人に怒られる→継続して

トイレを覗く】とのことで、お父様やお母様と周りの人との関係では違いが

あることが考えられます。その1つとしてお子様への対応の仕方があると

思います。対応の仕方だけではなく、その他の本人の刺激になるような環境

(他の子どもが騒がしい、自分をあまり構ってくれないなど)で、同じような対応を

しても、変化がみられないことも考えられますが、実際に、“トイレを覗く”という

行動が制御されていないため、何回も繰り返しするなかで【トイレを覗く

→家族以外の周りの人に怒られる→指導が入っていない(聞き流す)→覗く】という

パターン化に陥っている可能性も考えられるのではないかと思います。

また、“怒る”という行為そのものに限っていえば、お子様からすると今回のように

お父様やお母さまの前では止めよう、怒られる人の前ではしなくなるけれど、

他の人のところではしてしまうことも見られてしまうことも考えられます。

また怒られることが苦手で自傷したり、要求が通らないと他害、思い通りに

ならないと癇癪も起こすことがあるとのことなので、”怒る”ことはあまり良くは

ないのかなと感じます。

 

そのため、問題が起こる前に、例えば〈お友達がトイレに行ってもついていかない〉

などお伝えして、できたら好きなシール紙に貼って5個貯まったらお菓子が

もらえる(トークン)とか、またトークンでなくても好きな玩具で遊ばせたり、

〈お友達がトイレに行ってもついていかなかったね〉など頭をなでたり、

抱き着いたりして強く褒めていくことも効果があるのかなと感じました。

ただ、新しいところに慣れるまで時間がかかるとも言われていたので、サポート

していくなかで、お子様が怒って自傷や他害をすることもみられるかも

しれませんが、そこで指導したことに対して暴れて収拾がつかないから

落ち着くまで様子を見ようと指導することを止めてしまうと【周りの人が指導

→お子様が怒る→怒ることでお子様は指導されなくなる】とお子様からすると、

怒ると指導されなくなるというように、お子様は指導される状況から逃げて、

何かあったら”怒る”という行動が増えてしまう可能性があるため、怒っても言った

状況に対して従わなければいけないという環境を“一貫して”作ることが大切だと

思います。また、沢山の人数を見ているので難しいこともあるかとは思いますが、

誰か他の子をトイレに行かせるときは、特に一緒に何かしら遊んで行かない

環境を事前に作ることも効果があるのかなと感じました。そうすることで自然と

【他の友達がトイレに行く→見に行かない→”褒められる”】という行動に、

褒められて嬉しいという気持ちが強いほど適切な行動に変わっていくと感じます。

 

陰茎を触ることについては、自分の体に興味をもつことは大事なこととして

〈さわらない〉ではなく、人がいないトイレなどでなら〈大事なところだから

優しく触ろうね〉と伝えたり、人がいる前では出さないというルールを教えて、

意識づけをしていく必要や性教育も進めていく必要があると思います。

 

大人になってから性犯罪者になってしまうのではとのことも問題として

あがっていましたが、性に興味があるから犯罪を起こす、障碍と診断されている

から性犯罪を起こすということは必ずしも直結しているとは言えないと思います。

何かしらのストレスを感じたときの発散方法が上手く適切な発散方法ではなく、

性に関して歪んだ認識があると、性犯罪を考え、計画し、実行して繰り返しして

しまうというところが1つあります。そのため、性関係以外でストレスを発散して

いく方法を提示していける、または自分で考えれるようになると本人の

生きづらさも自然に解消されていくと思います。

 

★今回、長文にもかかわらず最後まで読んでくださった方、

本当にありがとうございます。今日、明日、明後日と少しずつゆっくりとした時間

が過ごせますように、お子様が成長していけるように心から祈っております★

★そして、今回の企画や運営をしてくださった方々、事例を発表してくださった

事業所の代表の方、一緒のグループで検討してくださった方、多方面から考える

機会となりましたこと、本当にありがとうございます★

★最後に、事例として関わることができたお二方にも間接的でも関わらせて

いただき本当にありがとうございます。少しでもお子様や保護者様が

過ごしやすい生活が営めるように心からお祈り申し上げます★

 

『それぞれの色が輝けますように』

 

施設見学等も大歓迎です。0120-560-166までお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

☆ポジティブword!『今日も一日、お疲れ様、明日もHAPPY』

P.S.写真はころんの制服についているロゴの刺繍です。^∇^